1989年9月の19日間、私にとって2度目の早稲田大学エジプト調査に参加した。
王家の谷西の谷、アメンへテプⅢ世王墓のクリーニング調査。
盗掘を受けており出土品はほとんど期待できないとのこと。また素晴らしい壁画が残るが、かなり劣化しているので、その保存修復のための事前調査。
その成果の概要については、早稲田大学エジプト調査室のホームページでご覧ください。
どこの国の市場も楽しいです。
と言っても、1988年早稲田大学エジプト調査が初めての海外。
ルクソールの市場には良く行きました。
帰国時、土産屋でパピルス画を買いました。たいてい、特に日本人にはふっかけます。私は値段が高い手書きパピルス画を50枚買うからと、10分の1まで値切りました。店主は他の店からも調達してきました。私はそんなに要らないと気づき、小さな汚れなどで難癖をつけて、数を減らして買いました。
早稲田の先生方から、「エジプト人が可哀想だ」と呆れられました。
エジプト名物は鳩の丸焼きです。
食用に飼っています。
早稲田の先生はツグミのような味と表現しました。身が締まって、とても美味しいです。
今でも、日本の鳩を見ると、あの味が懐かしくなります。ゴクリ。
1989年9月、カイロからアレキサンドリアに行きました。
車で片道4時間、砂漠を見ながら聴く中島みゆきは沁みました。
アレキサンドリアはギリシャマケドニアのアレキサンダー大王が起源前332年に建設した港都市。
ローマ時代の円形劇場跡や地中海にせり出した中世城塞などあります。
私にとって初めてのヨーロッパです。
城塞から地中海を眺めながら、向こうに行ってみたいと思いました
カイロから車で往復8時間かけてアレキサンドリアに行った目的は、地中海の新鮮な魚介類を食べるためです。
カニやエビを素揚げして、塩唐辛子で食べる。
早稲田の教授などは少食なので、写真の大盛り皿のほとんどを私が平らげました。