ブータンの照葉樹林。
ウバメガシを指標とする照葉樹林のコアは、ヒマラヤ中腹から日本の伊豆半島まで。
さらに宮脇昭のヤブツバキを指標にすれば、東北南部まで。
植生を細かく見ることは大事だが、若い人には大局を知って欲しい。
里山、棚田、集落は、アジア的生産様式そして風景。
私はブータンの人達にその重要性を伝え、野の花マットのプロトタイプであるアゼターフの技術を教えた。
ブータン花博2016では、ブータンの人たちが棚田を出展して、畔にはブータン版アゼターフが貼られていた。
最後の写真は、2015 年仲田種苗園の野の花マット制作を視察する当時のブータン農林次官のテンジン氏。
ブータン花博でアゼターフを見て驚く私にテンジン元次官は、「どうだい仲田さん、Biodiversity mat(生物多様性マット)だよ」と誇らしげに語った。ブータン花博2016
野の花マット制作を見学するテンジン農林次官(2015年当時)
ブータンの伝統的民家は、3階から2階で、最上階が居住、下層階は倉庫や家畜(現在は別棟がほとんど)。
版築と木造の混構造。
1から3枚目の写真は、ブータン西部のパロ周辺。
4枚目は中部のChhume、女性たちが陽気に労働歌を歌いながら粘土を突く。
写真は私が撮影した。最後の文献は、「ブータン伝統住居Ⅲ」(千葉工業大学)。主宰した故古市徹雄教授は、高校の大先輩。
高床式建築は、照葉樹林文化の重要な要素。
写真1は、ブータン中部で2005年撮影。
写真2は、伊勢神宮内宮。
ブータンには日本と同じく照葉樹林文化的要素の発酵食品納豆もある。

 ブータン中部ブムタン地方の板倉。

福島県檜枝岐村の板倉とよく似ている。
ブータンの民家は、2〜3階。
最上階が居住空間で、居間、仏間、部屋からなる。
2016年9月、私たちは非常に厳しい日程で、ブータン初の日本庭園「三春ガーデン」を造園していた。
しかし9月23日は彼岸で国民の休日だから、農林省のスタッフも作業員も働くことはできないと言う。
ガイドのシュラブさんが、実家の彼岸に招いてくれた。親戚が集まり、ご馳走を食べる。私が子どもの頃は、このように彼岸は賑やかだった。
ブータン人はピクニックが好き。
レストランには、テイクアウト専用の立派な容器もあります。
2016年6月、シャクナゲ探訪。
標高4000mでのランチ。
飯、ジャガイモなどの野菜、肉のカレー味はブータンでの基本料理。一般家庭では肉入りは毎日ではないかも。

 どこの国の市場も楽しいです。

ブータン首都ティンプーの市場。
野菜、果物、肉が豊富。
ブータンの唐辛子は、天日干しするので、甘味がありととも美味しい。
ヤクのバターは、お茶に入れたりして、欠かせない。
日本人と同じくゼンマイも良く食べ、マツタケは日本人観光客の土産として人気。
照葉樹林文化の特徴である発酵食品納豆も売っている。