青森県三内丸山遺跡な東北北部と北海道南部の縄文時代の遺跡群を世界遺産に登録しようとする運動が始動しています。
縄文時代には日本文化の基層となるものがあり、その一つが草屋です。
三内丸山遺跡と岩手県御所野遺跡では、今から4000年前の縄文時代中期の草屋が復元されています。
これらの復元住居は、屋根全体に土を被せた土屋根と棟にターフをのせた芝棟に大別されます。
土屋根も本来は草の根が密生したターフを使用した草屋であったと考えられます。
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三内丸山遺跡の芝棟
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御所野遺跡の草屋
芝棟は、昭和初期までは東日本各地に見られました。現在では、国指定文化財の福島県桧枝岐村歌舞伎舞台などで、縄文時代以来の伝統が継承されています。
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御所野遺跡の芝棟
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桧枝岐村歌舞伎舞台の芝棟
 屋上緑化というと、ドイツなどからの輸入技術というイメージがありますが、日本には縄文時代以来4000年の草屋の歴史があります。草屋は、日本の風土に根ざし、環境に適しています。またデザイン的なオリジナリティーのソースになります。
 
 野の花マットの生産には、野草の導入種などは芝棟から多くを学んでいます。
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御所野博物館の草屋