■実川

□橅坂の清水

燧ケ岳を噴出源とする安山岩質凝灰岩。
源流の「橅坂の清水」。
私がもっとも好きな滝です。
□モーカケの滝
□ 実川の流れ
地質はデイサイト質凝灰岩
■桧枝岐川
□実川・舟マタ川合流地点
実川と舟マタ川は合流すると伊南川支流の檜枝岐川になります。
ちょうどこの辺りから、川相が一変します。
火山起源から海の堆積層がプレートの沈み込み時に大陸側に擦り付けられた付加体と呼ばれる地質に変わります。
色彩的には、白から青。
合流地点の付加体は混在岩と呼ばれて、チャート、玄武岩、緑色岩の露頭や転石があり、とても賑やかで色彩も豊か、楽しいです。
チャートの露頭
玄武岩?の露頭
玄武岩?露頭と緑色岩の転石
玄武岩?の露頭と緑色岩
□桧枝岐中心地~細木橋
付加体を流れている時は、緑色岩ベースが美しいです。
細木橋辺りから、花崗岩体を侵食して、川床や岸は白い花崗岩、転石は緑色岩、白と緑の配色になります。
付加体
細木橋周辺、川床と岸は花崗岩、転石は緑色岩
□屏風岩
檜枝岐村との境にある南会津町屏風岩。
花崗岩の上に凝灰岩が堆積。
川が侵食した所に花崗岩か露頭、転石は緑色岩。
写真左(右岸)は凝灰岩の壁、右(左岸)は花崗岩露頭。
奇岩、白と緑の色彩、清流、まさに絶景です。
左側(右岸)は凝灰岩、川床と右側(左岸)は花崗岩。
奥(右岸)は凝灰岩「屏風岩」、手前(左岸)は花崗岩
転石は付加体起源の緑色岩
奥は凝灰岩、川床は花崗岩、転石は緑色岩
花崗岩の柱状節理
■伊南川
□伊南川上流域
檜枝岐川と館岩川が合流して伊南川になります。
地質は下部花崗岩上部凝灰岩。
転石は上流の花崗岩、さらに上流の緑色岩が転がって、白緑の配色、川幅が広がって穏やかな川景色となります。
桧枝岐川と舘岩川の合流地点、転石は花崗岩と緑色岩
「蛇石」(凝灰岩)付近
南会津町宮床付近、穏やかな川景色、転石は緑色岩と花崗岩。
□伊南川下流域
これまでは下部花崗岩上部凝灰岩を川が侵食してきたが、南会津町簗取城跡付近では、下部グリーンタフ上部凝灰岩という地質に変わります。
グリーンタフ(緑色凝灰岩)は数百万年前の東日本の造山運動に連動して日本海側が沈降し、そこに堆積した火砕流が高温の海水によって緑色に変化したものです。
その上の凝灰岩は数万年前に付近の火山活動によって形成されました。
グリーンタフを流れる清流は、とても美しいです。
只見町朝日でも、グリーンタフの素晴らしい露頭を見ることができました。
転石は花崗岩と付加体起源の緑色岩、小粒になり、砂利業者も近くにあります。
伊南川と只見川の合流地点。
源流のブナ坂の清水から70キロ下り、いろいろな地質と風景に出会いました。