アクアマリンふくしまの復興事業は、2013年秋から2014年冬にかけて本格化し、クエートふくしま庭園、クズトンネル、阿武隈の森、防潮堤(須賀)が、田瀬理夫さん(プランタゴ)のランドスケープデザインでほぼ同時並行で進みました。
これらの事業の元請けは、地元のゼネコン(株)福浜大一、クエートふくしま庭園の石組みは箱根植木、同庭園と他の植栽は仲田種苗園・新光緑営共同企業体で担当しました。
2013年12月19日、クエート庭園池の石の設置が大詰めの日。ちょうど水族館のある部局の忘年会、田瀬さん、箱根植木の伊澤さん、名人の伊澤さんが石組みの名人だという人(名前を失念)、私も参加させてもらいました。



クエート・ふくしま友好記念日本庭園という名前だが、田瀬さんのデザインは円形の池に石を配置するというもの。水面は園路から大人目線のレベルにあり、石はそこから数十センチ顔を出す。日本庭園はもちろん、あまり経験したことがないランドスケープデザインだが、とても清々しく、かっこいい。
さて名人の伊澤さんが認める名人は人柄は謙虚、そしてその配石は主張しすぎず、また平凡でもなく、見事です。しかも指示は一瞬、あまりにも見事で写真を撮り忘れました。








2014年2月23日 クエートの方々を主客として、オープンセレモニーが行われました。







2014年4月、庭園池周辺に野の花マットの植栽をしました。





クエート庭園の田瀬デザインは、円形に石を配置し、配石は目線の位置の水面から少し顔を出す。そのシンプルさが命。
しかし人によっては物足りなさと感じることがあるかもしれない。現状は池堤にヤシの木が植栽され、池をのぞき込むデッキが設置されている。いずれも見学者のニーズに応えたものだと思うが、田瀬さんの潔いデザインとは違ったものになりつつあります。