9月9日、平田村立蓬田中学校で講演しました。

タイトル「あぶくまの里山ビジネス」

日本の生物多様性で重要なのが、里地里山の保全です。里地里山は人の手を加えることによって、独自の生態系を形成し、維持されてきました。

蓬田地区は、水田、草原、雑木林が細かく複雑に入り組み、生物にとって格好の棲みかとなっています。中学生の皆さんのお父さんとお母さん、おじいちゃんとおばあちゃんが、狭い田んぼで苦労しながら米をつくり、畔や雑木林との間の土手を刈り続けたことが、たくさんの種類の生物が生息する環境をつくりました。

里地里山を保全するためには人が里山とかかわることが大事です。関わらなくなると、里山が藪になり、荒廃します。

蓬田地区を含むあぶくま山地の植物資源は日本でも豊富です。私たちはその資源を活用して野の花マットを開発しました。しかしあぶくまの植物資源の可能性は無限ですので、衣食住、医薬などあらゆる分野で有効活用して、新しい環境ビジネスを起こすことが、里地里山の活性化には大事だと思います。蓬田中学校の皆さんのうち、一人でも多くの方が、新しいやり方で里山と関わっていくことを期待します。

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