2007年4月29日、蛇の目ビーチがオープンしました。近くの港湾から海水を導入した大規模なプロジェクトです。干潟、磯場、砂浜の3エリアからなります。磯場では、魚に触れる世界最大のタッチプールとして注目されました。このどでかいスケールの発案者は安部義孝前館長、実務者は古川健現館長です。
オープン前夜のセレモニーはビーチで行われました。4月とはいえ、風が寒い日で、振舞われたアンコウ鍋がとても美味しかったことを覚えています。箱根植木の伊澤さんや常務さんと一緒に食べた記憶は鮮やかですが、この時の田瀬さんの記憶はありません、多忙で欠席したのかもしれません。
さてタッチプールは、動物愛護の観点から、2024年からは、1本指で触るなど、エリアも大幅に制限されました。
2010年に磯場にエッグが建設されて、ビーチ全体が大幅に改修されました。






2007年ランドスケープの設計施工は、田瀬理夫さんのプランタゴ。造園下請けの主力は箱根植木。仲田種苗園は草土手や園路などを担当したが、うちの施工力を育成しようという田瀬さんの配慮を感じます。






草土手はフトンカゴの網の内側にアゼターフを貼りました。ビオトープ側には、アオダモとヤマザクラの株、その周りにもアゼターフを植栽しました。フトンカゴの植栽は、かなり技術と根気が必要で、仲田種苗園の岡部公一さんが頑張り、箱根さんやその協力会社の松崎ガーデンの部長さんも称賛しました。




ビーチを回る園路のフトンカゴも、仲田種苗園が施工しました。



仲田種苗園では、2005年から2008年まで、宮城県から神奈川県沿岸部の植生調査をしました(仲田種苗園HP「環東京湾環境戦略」)。それをもとに開発したのが浜っ子ターフです。

開発ほやほやの浜っ子ターフを、水族館では早速採用してくれて、ビーチ竣工後の2007年の秋には土手に植栽しました。



アゼターフと浜っ子ターフは、アクアマリンのランドスケープから生まれたものです。田瀬さんや水族館の安田純治さんはじめスタッフの皆さんには、感謝しかありません。