■ミュンヘンのニーンペンブルク植物園
ニンフェンブルク城の一画にある。
ヨーロッパのグリーンハウス温室は立派で、それをテーマにしている写真家がいるくらいだ。
■Kew Gardensロンドン。
1759年、創立。大英帝国の覇権により、世界中から植物収集。植民地でのプランテーションに有用植物を提供もした。
現在も世界中から研究者が集まり、日本での植物採集も継続している。
中国建築のパゴダは当時のもの。
熱帯植物専用のPalm House(1848)。
温帯植物のTemparate House(1890)。
1995年訪問。
■ウィズレー王立園芸協会植物園
私は英語がほとんど話せないが、ツアー旅行は好きでない。
したがって一人で出かけることが多く、珍道中となる。
1999年ウィズレー王立園芸協会植物園を訪問した。
1878年開設、樹木園があるのが特徴。アヤメなど日本原産植物の栽培も早くから取り組んでいる。今も育種・栽培に力を入れており、売店も充実している。
世界トップレベルの園芸実学センターだ。
場所はロンドンから離れており、最寄りの駅からはタクシー。
私は閉園までの一日を過ごした。公衆電話で来る時に使ったタクシー会社に電話したが、居場所が伝わらない。門は締まり途方に暮れていると、様子を心配そうに見守っていた受付のおばちゃんが「タクシーが来る」という。Wisleyを私はウィ「ン」ズレーと説明していたのだ。諦めて電話を切る前に話したMost famous gardenで、タクシー会社の配送係は場所を理解して、植物園に電話してくれたのだ。色々な場面で、イギリス人には救われた。
■ダニーデン植物園。
1863年設立、ニュージーランド最古。
ニュージーランドがイギリスの直轄植民地になったのが1840年だから、大英帝国覇権下での植物園の意味を考えさせる。
植物園の面積28ha、収集植物6800種。
私は水路とそれに隣接するロックガーデンが好き。

 ■Singapore Botanic Garden

シンガポールは、ガーデンシティを掲げ、緑化を国策としている。
そこには、イギリス、日本統治を経て、現在に至るまでの生きる戦略をたどることができる。
Singapore Botanic Gardenは、1859年イギリス植民地政府から支給された土地をもとに農業園芸協会が設立。それ以前の1822年には植物学者らが、栽培植物を開発する実験植物園を運営していた。
日本統治下(1942~1945)は沼南植物園。東北帝大、京都帝大らの研究者が運営した。
1965年マレーシア連邦からの独立を経て。
現在60㌶、熱帯雨林中心中心の植物を収集、栽培植物の開発も進む。2015年、植物園としてははじめて世界遺産に登録された。
2012年訪問

■Gardens by the bay。

シンガポールの未来型植物園。2012年オープンした時に訪問。
シンガポールはガーデンシティを掲げて、緑化が国策。
観光はもちろん、住環境を整備することで、金融やIT企業を誘致。英語と中国語2か国語が公用語であることから、子供の教育を考えた世界的な投資家などが移住している。
Gardens by the bayはその中核で、コロナ禍以前は800万人の観光客が訪れた。
高さ35mのグリーンハウスは、熱帯で温帯の高地を再現。冷却して湿度が高い。世界中から調達したランなど多種類が植栽されている。
私はびっくりしながらも、違和感をもち、無性に屋久島に登りたくなり、後日実現した。