JP地域共存ビジネス賞の受賞にあたっては、当社が長年、地域の町興しや地域興しと連携していることも、評価されました。

野の花マット生産は、豊かな里山が存在して初めて成立が可能な地場産業です。したがって、野の花マット生産の当初から、地域の里山整備と連携してきました。

また、地元石川町に対する景観整備のコンサルティングも行っています。

 e-5.jpg「二本ぶな」からの展望、谷間に見えるのが石川町市街地

「二本ぶな」は標高500数メートル、石川町でもっとも高い里山です。江戸時代より約300年間、地元の中田区で管理し続け、現在に到っています。

新規事業も大切ですが、継続はもっと大事です。300年の里山管理の伝統はすごいと思います。「二本ぶな」は虎屋の羊羹のようなもので、伝統を継続しながらも、時代のニーズに合わせた価値を提供しています。

e-4.jpge-3.jpg中田区による「二本ぶな」整備

「二本ぶな」の里山整備には、2004年から3年間、地元県立石川高校生が、総合授業の一環として参加しました。私は、高校で里山整備の意義を講演するなどして、これらの活動を支援させていただきました。

e-2.jpge-1.jpg今出川の紅葉植栽

本年11月29日(日)、中田区では、今出川沿いに紅葉200本を植栽しました。全戸数の3分の1にあたる60人の人が参加しました。もちろんボランティアです。

渓流とマッチした紅葉谷が創られたことにより、地域の魅力が格段にアップしました。

それだけでなく、今出川の源流の「二本ぶな」の里山整備が、今回の紅葉植栽によって、下流の紅葉谷と結びついたことで、里山整備が、点から線へ、線から面へと、着実に地域興しへと展開していることは、大変評価できると思います。

紅葉植栽の後、私は、「二本ぶな」と「紅葉谷」の結びつきの意義について、参加者の皆さんにお話させていただきました。町長、副町長さんも参加される中で、顔から火を噴きながらの話でしたが、熱心に話を聴いてくださった参加者の皆さん、ありがとうごいざいました(仲田茂司)。