nozimasaki.jpg野島崎灯台(2006年4月30日)

房総半島は、対岸の三浦半島と比較すると、幕末・開国時の話題が少ないようですが、海防上の立地は三浦半島と「対(つい)」の関係にあります。

半島先端の野島崎は、西洋人には「キング岬」と名づけられました(イザベラ・バード「日本奥地紀行」)

明治維新2年前の1866年(慶応2)、江戸幕府はアメリカ、イギリス、フランス、オランダの4国の間で、「江戸条約」を締結し、8つの灯台を設置することを約束しました。

�野島崎(房総半島)、�観音崎(三浦半島)、�剣崎(三浦半島)、�神子元島(伊豆半島、石廊崎沖)、�樫野先(和歌山)、�潮崎(和歌山)、�伊王島(長崎)、�佐多岬(鹿児島)

野島崎灯台は、観音崎灯台に次いで、1870年(明治3)に初灯火されました。この灯台は当初から八角形が特徴で、昭和21年に再建された現在の灯台も、八角形の美しい形が踏襲されています。