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写真:伊豆大島

伊豆諸島の一つ神津島から産出した黒曜石が、伊豆大島、そして関東周辺の旧石器時代の遺跡から出土しています。これは2万年前には、すでに伊豆七島と関東地方の海上の往来が活発であったことを示しています。

江戸市場を支えた近隣の海産物としての五十葉(いさば)物類としての伊豆諸島の特産は、干物は大島と八丈島、かつお節は伊豆諸島、海藻は新島と神津島、塩は大島、のりは伊豆諸島、さざえとあわびは大島です。江戸と伊豆諸島の流通の活発な状況をうかがい知ることができます。、

伊豆諸島は、、関東地方南部の沿岸地帯と分布を共有する植物が多く見られます。これらの植物は伊豆諸島と関東南岸の固有のものであり、伊豆諸島と関東南部域は一つの「植生圏」としてまとめることが可能であると、私は考えます。

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 写真左:伊豆半島奥石廊のハチジョウススキ、写真右:三浦半島城ヶ島のハチジョウススキ

ガクアジサイ(房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島)、イズノシマダイモンジソウ(房総半島、伊豆諸島)、オオシマザクラ(伊豆半島、伊豆諸島)、シチトウスミレ(伊豆半島、伊豆諸島)、ハチジョウキブシ(関東南部沿岸、伊豆半島、伊豆諸島)、アシタバ(関東地方南岸、伊豆諸島、小笠原諸島)、シマクサギ(三浦半島、伊豆諸島)、シマホタルブクロ(関東南岸、伊豆半島、伊豆諸島)、イソギク(千葉県犬吠崎から静岡県御前崎までの沿岸、伊豆諸島)、ハチジョウギボウシ(伊豆半島、伊豆諸島)、トゲナシサルトリイバラ(三浦半島、伊豆諸島)、ハチジョウススキ(関東南岸、伊豆諸島)